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ヤング離脱の静岡、愛媛の連係をどう断つ?鍵は奪った後とリバウンド

愛媛戦の焦点となる守備の圧力とゴール下の競り合いを描いたバスケットボールのイメージ。

ヤング離脱の静岡、愛媛の連係をどう断つ?鍵は奪った後とリバウンド

ベルテックス静岡は、愛媛のパスを止め、そのまま得点まで走れるか。10月24日・25日にこのはなアリーナで行われるB.LEAGUE ONE第6節では、ボールへの圧力を、ゴール下を空けずにかけ続けられるかが静岡の焦点になりそうだ。

試合前日にソロモン・ヤングのインジュアリーリスト登録が発表された。静岡にとっては、愛媛の連係を崩すだけでなく、シュートを外させた後のリバウンドまで取り切ることが、いっそう大切になると考える。

  • GAME1は10月24日(土)、GAME2は25日(日)。ともに14:05開始、このはなアリーナで開催。
  • 両チームとも9試合を終えて5勝4敗。静岡は西地区2位、愛媛は南地区2位。
  • 注目は静岡のジェイデン・ガードナーと、愛媛の司令塔・兒玉貴通。守備の圧力とパスの出口の攻防を追いたい。
目次

対戦の前提――同じ5勝4敗、静岡は前日に編成が動いた

今節は勝敗数が並ぶ両クラブの対戦であり、静岡にはヤング離脱という新たな条件が加わった。

大会は「りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE リーグ戦」。静岡の公式試合案内は、愛媛を迎える第6節のホーム2連戦として、次の日程を掲載している。

  • GAME1:2026年10月24日(土)14:05
  • GAME2:2026年10月25日(日)14:05
  • 会場:このはなアリーナ(静岡)

Bリーグ公式の順位掲載では、10月19日の全試合終了時点で静岡が西地区2位、愛媛が南地区2位。いずれも5勝4敗で、所属地区は異なる。

静岡は10月18日にアウェーで奈良に85―81で勝利。一方、愛媛は同日にホームで鹿児島に76―92で敗れている。結果はそれぞれのクラブ公式サイトに掲載されている。

指揮を執るのは、静岡がジョン・パトリックヘッドコーチ、愛媛がペナ・ガルセス・マヌエルヘッドコーチ。静岡の今節の公式案内は、激しい守備とアップテンポなバスケットをチームの軸として紹介している。

ヤングはリスト登録、ランダルは契約合意

静岡は10月23日、#21ソロモン・ヤングを右足関節外側靱帯損傷によりインジュアリーリストへ登録したと発表した。登録・公示日は同日で、クラブが示す再登録不可期日は11月22日。今節の起用を前提にはできない。静岡公式発表

同じ23日には、アンドリュー・ランダルとの今季の契約合意も発表された。最新の契約発表に記載された背番号は#8、登録ポジションはSF、198cm・109kgである。契約合意のお知らせ

ただし、契約合意と今節の出場・出場時間は別の話だ。

愛媛のパスを止めるには、最初の守備を抜かれた後が大切

静岡の狙いどころは愛媛のパス回しへの圧力だが、奪いに出た後のカバーまでそろうかが成否を分けそうだ。

10月19日22:04更新の公式成績では、静岡の平均スティールは8.89本でリーグ5位。愛媛の平均アシストは24.0本で3位だ。愛媛のクラブ内アシスト首位は、#14兒玉貴通の平均4.9本となっている。静岡の公式成績/愛媛の公式成績

ここからは本記事の見立てになる。静岡としては、ボールを持つ選手を追い込むだけでなく、兒玉らが次に渡したい相手へのパスを遅らせたい。愛媛が一度のパスで圧力を外せば、静岡は後方の選手が人数の足りない守備を引き受ける可能性がある。

初めて観戦するなら、ボールを奪えた回数に加え、次の二つを見ると攻防を追いやすい。

  • 静岡が寄せたとき、愛媛の受け手がフリーになっていないか。
  • 愛媛が最初の圧力を外したとき、静岡がゴール下と外のシュートの両方へ戻れているか。

静岡がパスを遅らせ、愛媛に難しいシュートを選ばせられるなら、スティールにならない守備にも価値があると考える。逆に愛媛には、強く寄せられた選手を周囲が助け、空いた場所へボールを運ぶ道がある。

平均得点だけでは、走るべき場面は決まらない

公式成績の平均得点は静岡86.2点、愛媛87.0点。一方、平均失点は静岡86.4点、愛媛90.1点となっている。どちらも開幕から9試合の数字だ。

この得点水準から打ち合いを想像する余地はある。ただ、愛媛の失点が多いことだけを根拠に、静岡が攻め急ぐのは得策ではないと考える。対戦相手や試合ごとの攻撃回数をそろえた比較ではなく、平均失点だけでは守備の崩し方まで分からないためだ。

静岡が走りたいのは、相手が戻り切る前に前方へパスを通せる場面。速攻の形がなければ、いったんボールを落ち着かせる判断も必要になりそうだ。奪った直後の無理なパスで愛媛に返してしまえば、守備で生んだ利点を失う。

ガードナーに注目――得点と同じくらい、守備の終わりを見たい

ヤングを欠く今節では、ガードナーが複数の仕事をどう配分するかに注目したい。

静岡の#5ジェイデン・ガードナーは、登録ポジションSF、201cm・106kg。クラブは7月16日に加入を発表し、今節の公式案内ではキャプテンの一人として紹介している。加入発表

愛媛には、公式ロスターでC/PFとして掲載される#50ミッチェル・ワットと#11ネマニャ・ラドヴィッチがいる。公式成績のクラブ内首位は、得点がワットの平均16.2点、リバウンドがラドヴィッチの平均7.3本だ。

静岡側の見どころは、ガードナーが誰と直接マッチアップするかだけではない。外へ出て守った後、味方が相手のインサイド選手を押さえ、誰がボールを回収するのか。ヤング不在の影響を測るには、その一連の動きを見る必要があると考える。

外させても、拾われればもう一度守ることになる

公式成績では、愛媛の2ポイント成功率は55.2%、3ポイント成功率は29.0%。平均オフェンスリバウンドは12.0本である。

静岡としては、ゴール近くの得点を減らし、愛媛に難しい外のシュートを打たせる展開を目指したい。ただし、シーズンの3ポイント成功率が低いことは、今節も入らないという保証にはならない。空いた選手へ気持ちよく打たせる守り方にはリスクがある。

また、外れたボールを愛媛に拾われれば、静岡は守備をやり直すことになる。ガードナーだけに回収を任せず、周囲も相手を押さえる。その積み重ねが、静岡の速攻の出発点にもなりそうだ。

ランダルが出場する場合も、まず見たいのは出場時間の長さより、誰と組み、リバウンドや守備のカバーをどう分担するか。契約発表直後だけに、完成した連係を当然のものとして期待することは避けたい。

GAME2は、GAME1の「奪えなかった守備」をどう直すか

連戦で静岡が確かめたいのは、初日の成功を繰り返せるかに加え、圧力を外された場面を減らせるかだ。

以下はGAME1の結果を先取りするものではなく、展開に応じた修正の見どころになる。

  • 静岡がボールを奪えていた場合:愛媛がボール運びの受け手を増やしても、同じ圧力を保てるか。
  • 愛媛にパスで抜けられていた場合:静岡が寄せる場所やタイミングを変え、後方の守備を整えられるか。
  • 愛媛にリバウンドを拾われていた場合:静岡がボールを追う前に相手を押さえ、二度目の攻撃を減らせるか。

愛媛側にも修正の余地はある。初日に静岡の圧力を受けたなら、兒玉だけに運びを任せず、公式ロスターに名を連ねるPGの古野拓巳や田渡凌らを含め、誰がパスの出口になるかが注目点になりそうだ。実際の起用順や組み合わせは、試合前の段階では決めつけられない。

静岡としては、同じ選手に強く守らせ続けるだけでなく、交代後にも圧力とリバウンドを保てるかを見たい。初日の出場時間やファウルの偏りは、2日目の選択肢を考える材料になる。

静岡がつくりたいのは、守備から走り切る一本

本記事の見立てでは、静岡が主導権を握る道は、愛媛の連係を途中で止め、ボールを確保してから走る形にある。

スティールの多さは静岡の強みを示す一方、ヤング離脱後のゴール下をそのまま保証する数字ではない。愛媛にはパスをつなぐ力があり、ワットやラドヴィッチへボールが届いた後の対応も問われる。勝敗の予想より、守備がどこで終わったかを追いたい連戦だ。

観戦時の焦点は、三つに絞れる。

  • 愛媛の最初のパスを遅らせられたか。
  • シュートを外させた後、静岡がリバウンドを確保できたか。
  • 確保したボールを、無理なく前方の味方へつなげられたか。

両クラブの共通点として、静岡の公式試合案内はオレンジのクラブカラーにも触れている。ホームの声援が重なるこのはなアリーナで、まず注目したいのは、強く寄せた守備から静岡が最初の速攻をつくるまでの数秒だ。

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