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静岡、愛媛に88―78で先勝 連勝の鍵は「奪って終える攻撃」を保てるか

ボールを奪う守備から次の攻撃へ向かうバスケットボールのイメージ。

静岡、愛媛に88―78で先勝 連勝の鍵は「奪って終える攻撃」を保てるか

前半の35―37から、第3クォーターで32―23。ベルテックス静岡は10月24日、このはなアリーナで愛媛オレンジバイキングスを88―78で下した。シュート成功率と総リバウンドで相手を下回りながら、ターンオーバーの少なさと相手のミスからの得点で上回った試合だった。

GAME2でも、この攻撃機会の差を保てるか。静岡の連勝に向けた焦点は、愛媛の攻撃を途切れさせ、自分たちはシュートまで運ぶ形を続けられるかにあると考える。第6節の2戦目は、10月25日(日)14時05分、同じこのはなアリーナで始まる。Bリーグ公式・GAME1記録、GAME2開催情報

この記事で押さえたいのは、次の3点だ。

  • GAME1は第3クォーターの9点差が逆転につながった。
  • 静岡の強みはボールを失わない攻撃。愛媛にはシュート精度とリバウンドの優位があった。
  • GAME2は、愛媛がミスを減らした場合にも静岡が得点を生み出せるかが注目点になる。
目次

GAME1の事実――第3クォーターで2点差をひっくり返した

静岡は前半の2点ビハインドを、第3クォーター終了時には7点のリードに変えた。

対象は、りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONEリーグ戦の第6節。GAME1は10月24日(土)14時05分、このはなアリーナで開催された。公式試合ページの掲載順位は、静岡が西地区2位、愛媛が南地区2位となっている。

クォーター別得点は以下の通り。数字はすべて静岡―愛媛の順で示す。

  • 第1クォーター:21―23
  • 第2クォーター:14―14
  • 第3クォーター:32―23
  • 第4クォーター:21―18
  • 最終スコア:88―78

先発と出場時間

GAME1の静岡のスターターは、山本愛哉(30分15秒)、トレダリアス・マカラム(27分47秒)、ジェイデン・ガードナー(33分44秒)、増田啓介(20分23秒)、サイモン拓海(14分50秒)だった。

愛媛は、兒玉貴通(16分01秒)、青木龍史(28分54秒)、マイケル・パーカー(17分44秒)、ネマニャ・ラドヴィッチ(28分53秒)、シャキール・ハインズ(30分35秒)が先発した。

静岡ではガードナーが25得点・10リバウンド・4アシスト。マカラムは11得点・6リバウンド・6アシストに3スティール、山本は12得点・5アシスト・5スティールを記録した。ベンチから出た林翔太郎は16分05秒で14得点、3ポイントを6本中4本決めた。

愛媛ではラドヴィッチが22得点・16リバウンド、ハインズが17得点・11リバウンド。古野拓巳は23分02秒の出場で5得点・11アシストを記録した。個人記録はBリーグ公式ボックススコアによる。

静岡はガードナーの得点だけでなく、山本とマカラムのボール奪取、林の外角で支えた形と考えられる。一方の愛媛も、ラドヴィッチとハインズの得点・リバウンドに、古野のパスという複数の働きがあった。静岡が相手の攻撃を全面的に封じたと評価するには、慎重でありたい。

勝敗を分けたのは、シュート精度を覆した攻撃機会の差

静岡の勝利を読み解くうえでは、成功率よりも「何回シュートまで進めたか」が重要と考えられる。

GAME1のフィールドゴール成功率は静岡38.8%、愛媛46.8%。それでもシュート試投数は静岡80本、愛媛62本だった。ターンオーバー、つまりシュート前にボールを失うミスは静岡5、愛媛20。相手のターンオーバーからの得点は、静岡26点に対して愛媛5点だった。

この組み合わせからは、静岡が精度の差を攻撃機会の多さで補ったと考えられる。愛媛がシュートを打ったときの効率は高くても、そこへ届く前に攻撃が終われば得点にはならない。静岡にとっては、相手から奪うことと、自分たちが失わないことの両方が効いた可能性が高い。

「奪ったら速攻」だけでは説明しきれない

公式記録のファストブレイクポイント、速攻による得点は静岡12点、愛媛9点だった。静岡のターンオーバーからの26得点とは、同じ数字になっていない。

したがって、静岡の収穫を速攻だけに絞ると、勝ち方を狭く捉えることになると考える。奪ってすぐ走る場面に加え、その後の攻撃をシュートまで完結させることにも目を向けたい。ただし、どのミスをどの守備で誘ったか、奪った後にどんなセットを使ったかまでは、ボックススコアだけでは特定できない。

山本の5スティール、マカラムの3スティールは、ボール奪取への具体的な貢献を示している。一方、愛媛の20ターンオーバーすべてを、この2人の守備や静岡の特定の戦術に帰することはできない。

GAME2でも再現したいのは、単に相手のミスを待つ形ではなく、自分たちの5ターンオーバーという少なさを保ちながら、相手の攻撃を途切れさせる組み合わせだろう。

愛媛の強みは残った――リバウンド差の中身を分けて見る

静岡の課題を考えるには、総リバウンドの差と、攻撃リバウンドの差を分ける必要がある。

GAME1の総リバウンドは静岡35、愛媛48だった。一方、オフェンスリバウンドは静岡11、愛媛10。攻撃側が外れたシュートを拾い、もう一度攻めた後の得点を示すセカンドチャンスポイントは、静岡17点、愛媛10点だった。

つまり、総リバウンドで13本下回った数字だけから、「静岡は相手に何度も攻め直された」と結論づけるのは適切ではないと考える。静岡自身のシュート試投が多く、成功率が低かったことは、愛媛が守備リバウンドを取る機会の多さにもつながる。

それでも、ラドヴィッチの16リバウンド、ハインズの11リバウンドは軽視できない。静岡がシュートを外した後、愛媛にボールを確保される場面を減らせるかは、GAME2でも重要になりそうだ。

愛媛がミスを減らせば、静岡に別の答えが必要になる

GAME1の3ポイントは静岡が45本中14本、愛媛が25本中10本。成功率は静岡31.1%、愛媛40.0%だった。愛媛はラドヴィッチが5本中3本、ハインズが7本中3本を決めている。

静岡が外角を多く打つ形を続けるなら、攻撃リバウンドでつなぐことに加え、打つまでに相手の守備を動かせるかが論点になると考える。GAME1で4本の3ポイントを決めた林のような得点が再び出る保証はない。逆に、サイモンの3ポイント7本中0本を、次戦も続く前提にすることもできない。

愛媛にとっては、シュート精度とリバウンドの強みを残しながら、ボールを失う回数を減らすことが修正の候補になるだろう。静岡はその修正を受けても、攻撃を増やす別の手段を持てるか。連戦の難しさはここにある。

GAME2の前提――同会場で25日14時05分、ヤングはリスト登録

GAME2は同じ会場で行われ、静岡はソロモン・ヤングのインジュアリーリスト登録後の体制で連戦に臨む。

Bリーグ公式の開催情報は、10月25日(日)14時05分、このはなアリーナでの静岡ホームゲームを掲載している。大会は2026-27シーズンのB.LEAGUE ONEリーグ戦だ。

静岡は10月23日、背番号21のソロモン・ヤングを同日付でインジュアリーリストに登録すると発表した。同じ23日には、背番号8のアンドリュー・ランダルとの2026-27シーズンの契約合意も発表している。ヤングの登録発表、ランダルの契約発表

GAME1のランダルは18分29秒で4得点・5リバウンド・4アシストだった。

この記録からは、ランダルを得点だけで評価せず、リバウンドの確保や味方への配球も含めて見る必要があると考える。GAME2で出場時間や役割がどう変わるかは、まだ予測の範囲になる。

指揮を執るのは、静岡がジョン・パトリックヘッドコーチ、愛媛がペナ・ガルセス・マヌエルヘッドコーチ。静岡は対象シーズンの契約発表、愛媛は公式スタッフ一覧にそれぞれ掲載されている。

10月25日のGAME2開始前時点で、両チームの当日のスターターや、全選手の最終的な出場可否を示す公式発表は確認できていない。GAME1に出場したことだけで、GAME2の出場やコンディションを確定することはできない。

連勝へ――愛媛がボールを守ったときの攻撃を用意したい

静岡がGAME2で問われるのは、GAME1のミスの少なさを保ちつつ、相手が修正した後にも得点を積めるかだと考える。

ボールへの圧力と、その後の守備をセットにする

GAME1では古野が11アシストを記録し、愛媛全体でも21アシストがあった。20ターンオーバーを犯しながら、パスから得点につなぐ力も示した試合だった。

静岡としては、ボールを奪いに出た後、パスを通された場合の守りまで整えたい。古野にボールが渡る前後で誰が圧力をかけ、抜けた先を誰が受け持つか。その連係が、愛媛のミスを促す守備を続ける条件になりそうだ。特定の選手同士が常にマッチアップするとは限らず、実際の担当は試合で確かめる必要がある。

ガードナーへの依存と、周囲の得点を見比べる

GAME1でガードナーはチーム最多の33分44秒出場し、25得点を挙げた。静岡の最多アシストはマカラムの6本で、山本が5本、ガードナーとランダルが4本ずつだった。

GAME2で愛媛がガードナーへの守備を厚くするなら、周囲へ渡ったボールを次のシュートにつなげられるかが焦点になると考える。反対に、外角への対応が広がれば、ガードナーが得点する余地が生まれる可能性もある。誰が何点取るか以上に、相手の守り方に応じて攻める場所を変えられるかを見たい。

冒頭の「攻撃機会の差を保てるか」という問いへの答えは、奪う守備だけでは足りず、失わない攻撃と、奪えなかった場合の得点づくりを組み合わせることにあると考える。

GAME2では、次の3点が連勝への手がかりになりそうだ。

  • 愛媛のターンオーバーが減っても、静岡が自分たちのミスを少なく保てるか。
  • 愛媛のパスが通った後に、静岡が守備を立て直せるか。
  • ガードナーへの守備が変わったとき、周囲が得点につなげられるか。

GAME1の10点差をそのまま次戦の優位と捉えず、愛媛がボールを守る時間帯に静岡がどう攻めるか。25日のこのはなアリーナでは、そこを追いたい。

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