MENU

リバウンド54-36が生んだ17点差|ベルテックス静岡 FE名古屋戦GAME1の勝ち筋と、GAME2で試される修正

リバウンドを争う選手たちと満員のアリーナを写したバスケットボールの試合風景。

2026年9月26日、このはなアリーナ。ベルテックス静岡はファイティングイーグルス名古屋に 87-70 で勝ち、新カテゴリーでの初戦を白星で終えた。

ただ、この試合のフィールドゴール成功率は静岡40.5%、FE名古屋41.5%。シュートの確率だけを見れば、静岡は相手を上回っていない。それでも17点差がついた。

差を生んだのはリバウンドだ。Bリーグ公式サイトのチームスタッツは、この試合の総リバウンドを 静岡54本、FE名古屋36本 と表示している。ジョン・パトリックヘッドコーチ自身も、クラブ公式のゲームレポートで最初に挙げたのがオフェンスリバウンドだった。

では、翌9月27日のGAME2でFE名古屋がそのリバウンドを締めてきたとき、静岡は何を勝ち筋にできるのか。この記事はその一点を追う。

ここがポイント: GAME1の17点差は「シュートが上手く入った差」ではなく「シュートを打てた回数の差」だった。だからGAME2の焦点は、FE名古屋のボックスアウト修正に対して静岡が何を用意するかに移る。

この記事で分かること

  • GAME1(9/26)の公式記録で確認できた事実 — スコア、クォーター別得点、チームスタッツ
  • 17点差を生んだ対抗関係 — 静岡のオフェンスリバウンド狙いと、FE名古屋のインサイドの受け止め方
  • GAME2(9/27)の確定している開催条件
  • GAME2で見たいマッチアップと修正ポイント、そして2026年9月27日時点で確認できていない論点

目次

GAME1の事実:公式記録で確認できた範囲

まず、確定している数字から固める。

  • 大会: りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE リーグ戦 第1節
  • 日時: 2026年9月26日(土)14:05 ティップオフ
  • 会場: このはなアリーナ(静岡市駿河区)
  • 最終スコア: ベルテックス静岡 87 – 70 ファイティングイーグルス名古屋

クォーター別得点

ファイティングイーグルス名古屋の公式試合結果ページに掲載されたクォーター別得点は以下のとおり。

1Q2Q3Q4Q合計
ベルテックス静岡2328211587
FE名古屋1521151970

静岡は1Qから2Q、3Qまで、すべてのクォーターで相手を上回った。3Q終了時点で72-51。静岡が唯一失ったクォーターは4Q(15-19)である。

チームスタッツ

Bリーグ公式サイトの試合詳細ページに表示されているチームスタッツは次のとおり。

項目ベルテックス静岡FE名古屋
フィールドゴール成功率40.5%41.5%
3ポイント成功率24.2%9.4%
フリースロー成功率84.6%76.5%
リバウンド5436
アシスト1812
ブロック34
スティール109

FE名古屋のスターティング5は、クラブ公式の試合結果ページによると #1 ネルソン・フィードラー、#12 平松克樹、#20 フランシス・ロペス、#23 保岡龍斗、#33 マックス・フィードラーの5人だった。

一方、ベルテックス静岡のスターティング5と、両チームの選手ごとの出場時間・得点・リバウンド・アシスト、およびターンオーバー数は、2026年9月27日時点で公式記録として確認できていない。以下の分析は、上に挙げた確認済みの数字とクラブ公式が公開したコメントを土台にしている。


なぜ17点差になったのか:静岡が狙ったものと、FE名古屋が受け止めきれなかったもの

結論から言えば、静岡は「1本あたりの質」ではなく「攻撃回数」で上回った試合だった。

FG成功率は静岡40.5%に対してFE名古屋41.5%。3ポイントも24.2%で、決して確率の良い日ではない。それでも87点に届いたのは、外したシュートを拾い直す回数が多かったからだ。総リバウンド54対36という18本の差は、そのまま「もう一度打ち直せた回数」の差として点差に変換された。

静岡が狙ったA:オフェンスリバウンドからのセカンドチャンス

ジョン・パトリックヘッドコーチは、クラブ公式のゲームレポートで、オフェンスリバウンドがよく機能してセカンドチャンスを多く作り出せたこと、そして相手を70点に抑えたことを勝因として挙げている。つまりこれは、偶然拾えた本数ではなく、意図した攻め筋だったということだ。

攻撃回数を増やす戦い方は、シュートが入らない日ほど効く。GAME1はまさにそういう日だった。

FE名古屋のB:新編成のインサイドがどう作用したか

FE名古屋側のスターターには、#20 フランシス・ロペス、#33 マックス・フィードラーという長身の並びが入っていた。それでもリバウンド36本にとどまったことは、ボックスアウト(相手にリバウンドを取らせないよう体を入れる動き)の継続時間と、ヘルプに寄った後の戻りに課題が残ったことを示している。

バスケットボールキングが9月21日に公開したB.ONE開幕節のプレビュー記事は、FE名古屋が外国籍3選手を総入れ替えし、残るロスターは若い構成だと伝えている。初戦でインサイドの連係が噛み合いきらなかったとしても不思議はない、というのが本記事の見方だ。

もうひとつの分岐:3ポイント9.4%という極端な数字

同じ数字から別の読み方もできる。FE名古屋の3ポイント成功率9.4%は、通常のシーズン平均とはかけ離れた低さだ。静岡のディフェンスがコンテストを徹底した結果という解釈と、単純に入らない日だったという解釈の、どちらも否定できない。

静岡側の24.2%も同様に低い。両チームともアウトサイドが極端な数字で出た試合であり、ここだけを根拠にチーム力を断定するのは危うい。1試合の結果である点は押さえておきたい。

ベンチからの流れの変化

パトリックHCはゲームレポートで、#7 君座武志について、後半に8分間出場して貢献度+12を記録し、3ポイントも決め、良いディフェンスで試合の流れを変えたと評価している。#3 山本愛哉は同レポートで、自分たちのバスケットができたと振り返った。

また静岡第一テレビは9月26日18時9分配信の記事で、静岡が1Qから主導権を握ったこと、後半に焼津市出身の増田選手のシュートや外国籍選手の3ポイントが決まったことを伝えている。


GAME2の前提:確定していること

日程と会場は公式に確定している。

  • 大会・節: りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE リーグ戦 第1節 GAME2
  • 日時: 2026年9月27日(日)14:05 ティップオフ
  • 会場: このはなアリーナ(GAME1と同会場)
  • 対戦カード: ベルテックス静岡 対 ファイティングイーグルス名古屋

Bリーグでは同じカードを土日2日続けて行うのが基本で、この第1節も同じ組み合わせが連戦となる。したがってGAME2は、GAME1を踏まえた両ヘッドコーチの修正勝負という性格を持つ。

なお、両クラブの負傷離脱や出場可否に関する公式発表は、2026年9月27日時点で本記事として確認できていない。GAME2のスターティング5も当然ながら未発表である。


GAME2の論点:リバウンド差は再現されるのか

ここからは、GAME1の確認済みの事実から読み取れる範囲の見立てになる。

論点1:FE名古屋のボックスアウト修正に、静岡はどう応じるか

GAME1の18本のリバウンド差は、静岡の勝ち筋であると同時に、FE名古屋にとって最も分かりやすい修正対象でもある。ロペスやマックス・フィードラーを軸に、シュート後の体の入れ方とガード陣の戻りを整えてくる可能性は高い。

そうなったとき、静岡が問われるのは次の点だ。

  • セカンドチャンスに頼らないハーフコートオフェンスの精度 — GAME1のFG40.5%のままで、攻撃回数の優位が消えたら87点は再現しにくい
  • アシスト18本(FE名古屋は12本)というボール回しの優位を、確率の改善につなげられるか
  • オフェンスリバウンドに人数をかけた結果の速攻被弾を、どこまで抑えられるか

リバウンドで押し切った試合の翌日は、相手の対策が最も入りやすい。GAME1の勝ち方をそのままなぞれるとは限らない、というのが本記事の見立てだ。

論点2:4Qの15-19をどう読むか

静岡が唯一失ったのが4Qだった。72-51と大差がついた後のクォーターであり、両チームのローテーションがどうなっていたかは公式記録で確認できていないため、「終盤に崩れた」と断定はできない。

ただ、連戦2日目は疲労とメンバー構成の両方が変わる。GAME1で終盤に出場した選手が、GAME2でどの時間帯に使われるかは、観戦時に追いやすい具体的な着眼点になる。パトリックHCが#7 君座武志の後半8分を明確に評価している以上、ベンチからのエナジー投入を再現しようとする可能性はある。

論点3:アウトサイドの揺り戻し

3ポイント成功率が静岡24.2%、FE名古屋9.4%という数字は、どちらにも上振れの余地がある。FE名古屋が平常値に戻すだけで、GAME1の17点差は簡単に縮まる計算だ。逆に静岡の確率が上がれば、リバウンド差が縮んでも点数は維持できる。

GAME2は、この2つの極端な数字がどちらに動くかで、試合の見え方が大きく変わる。


初めてこのカードを見る人へ:今季のB.LEAGUE ONEという舞台

バスケットボールキングの9月21日の記事によると、2026-27シーズンのB.LEAGUE ONEは25クラブが5地区に分かれて争う構成になっている。リーグ再編で生まれた新しいカテゴリーだ。

同記事は、FE名古屋が前季までB1に所属していたことに触れている。またバスケットボールキングが7月25日に公開した記事によると、ベルテックス静岡は前季を15勝45敗でB2西地区7位で終えている。カテゴリーの再編によって、昨季まで違う舞台にいた2クラブが開幕カードで顔を合わせた——このめぐり合わせ自体が、静岡にとってGAME1の白星の重みを増している。

ベルテックス静岡は今季から、千葉ジェッツで指揮を執った経歴を持つジョン・パトリック氏をヘッドコーチに迎えている(Bリーグ公式サイトで就任が発表されている)。激しいディフェンスとテンポのあるバスケットを掲げる指揮官の初陣が、相手を70点に抑えた試合だったことは、方向性としては分かりやすい滑り出しだった。


今後の注目点

冒頭の問いに戻る。GAME2でFE名古屋がリバウンドを締めてきたとき、静岡が勝ち筋を保てるかどうか。GAME1の確認済みの数字から言えるのは、攻撃回数の優位が消えても戦えるだけのシュート確率を、静岡はまだGAME1で示していないということだ。FG40.5%、3P24.2%という数字は、リバウンド54本があって初めて87点になった。

逆に言えば、GAME2で静岡がリバウンド差を保ったまま確率を上げられれば、それはGAME1より説得力のある内容になる。

観戦時に追いたいポイントを、最後に短く整理しておく。

  • リバウンド本数: 54-36という差が、どこまで縮まるか。オフェンスリバウンドの本数は特に
  • インサイドのマッチアップ: #20 フランシス・ロペス、#33 マックス・フィードラーに対し、静岡がどう体を当てるか
  • ベンチの使い方: GAME1で流れを変えた#7 君座武志ら、後半のエナジー投入が再現されるか
  • 3ポイント: 両チームの成功率が平常値に戻るのか、GAME1の極端な数字が続くのか
  • 4Qの入り: GAME1で唯一落としたクォーター。点差にかかわらず、静岡がどう締めるか

個人ボックススコアやターンオーバーなど、2026年9月27日時点で確認できていない項目については、公式記録の反映後にあらためて照らし合わせたい。


参照リンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次