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ベルテックス静岡、開幕節でFE名古屋と1勝1敗 GAME2はシュートが当たったのに落とした理由

オレンジ色のサポーターで埋まった屋内アリーナでプロバスケットボールの試合が行われている様子

ベルテックス静岡、開幕節でFE名古屋と1勝1敗 GAME2はシュートが当たったのに落とした理由

このはなアリーナのGAME1、ベルテックス静岡は第1クォーターから23-15で先行し、前半で51-36。そのまま87-70で押し切った。ところが翌日、同じ相手に前半43-37とリードしながら76-85で敗れている。

奇妙なのは、シュートの当たり方が逆だったことだ。Bリーグ公式のクラブページで確認できる数字では、勝ったGAME1のフィールドゴール成功率は40.5%、落としたGAME2は52.5%。打ったシュートがよく入った日に負けた——この2日間の落差がどこから来たのかが、この開幕節を振り返るうえでの一番の論点になる。

この記事で分かること

  • GAME1・GAME2それぞれの最終スコアとクォーター別得点(公式記録ベース)
  • シュート成功率が上がったGAME2で、代わりに何が悪化したのか
  • ジョン・パトリックHCが試合後に挙げた、2日間の違い(報知報道)
  • 開幕節を終えた時点で確認できること、まだ確認できていないこと

目次

まず事実:2試合のスコアとクォーター別得点

開幕節はGAME1をベルテックス静岡が、GAME2をFE名古屋が取り、1勝1敗で分けた。

2026-27シーズンのBリーグは3つのカテゴリーに再編され、この開幕節はB.LEAGUE ONE(B.ONE)の第1節にあたる。バスケットボールキングは2026年9月21日、B.ONEは25クラブ・5地区で争われると伝えている。ベルテックス静岡は昨シーズンB2、FE名古屋は昨シーズンまでB1に所属していたクラブで、カテゴリー区分が変わったことで同じ土俵の開幕カードとして組まれた形だ。

会場はこのはなアリーナ(静岡市駿河区)。クラブ公式の告知ページによると、ティップオフは9月26日(土)、27日(日)ともに14時05分だった。

GAME1(9月26日)ベルテックス静岡 87-70 FE名古屋

1Q2Q3Q4Q合計
ベルテックス静岡2328211587
FE名古屋1521151970

前半だけで51得点。第3クォーターも21-15で上回り、72-51と20点以上の差をつけたところで試合の形はほぼ決まっていた。第4クォーターだけはFE名古屋が19-15で取り返している。

GAME2(9月27日)ベルテックス静岡 76-85 FE名古屋

1Q2Q3Q4Q合計
ベルテックス静岡2023151876
FE名古屋1621242485

立ち上がりの入りは悪くない。20-16、前半終了時43-37。崩れたのは後半で、第3クォーターに15-24。58-61と逆転され、第4クォーターも18-24。後半24分で48失点した。

ここがポイント: GAME1の後半はベルテックス静岡36得点・34失点。GAME2の後半は33得点・48失点。差は「点が取れなくなった」ことより、「止められなくなった」ことに出ている。

なお、両クラブの公式試合結果ページで確認できるのはスコアとクォーター別得点、そして活躍した選手の背番号と名前までである。個人別の出場時間とスターターについては、2026年9月28日時点で公式ボックススコアの内容を当方で確認できていないため、この記事では扱わない。


要因1:ベルテックス静岡が取っていたリバウンドを、FE名古屋が取り返した

GAME1とGAME2で最も明確に変わったのは、ゴール下の主張の強さだったと考えられる。

スポーツ報知は2026年9月27日、GAME2後のジョン・パトリックHCの言葉として「前日に確保できていたディフェンスリバウンドについて、相手がより強く来た」という趣旨のコメントを伝えている。ディフェンスリバウンドは、相手のシュートが外れた球を自チームが確保すること。ここを取れば相手の攻撃は1回で終わり、取られれば同じ攻撃をもう一度受けることになる。

GAME1の構図はこうだ。ベルテックス静岡はフィールドゴール成功率40.5%と、シュート自体は決して高い精度ではなかった。それでも87点に届いている。外れたシュートを自分たちで拾い直す、あるいは相手の外れを確保して速い攻めにつなげる——1試合の得点がシュート精度だけで決まらないことを示す数字だ。

GAME2はその前提が逆転した。成功率は52.5%まで上がっているのに得点は76で止まっている。同じ相手に、より高い確率で決めながら11点少ない。攻撃回数そのものが減っていた可能性が高く、その主因としてパトリックHCが挙げたのがリバウンドだった。

FE名古屋側の公式試合結果ページでは、GAME1で#33マックス・フィードラー、#20フランシス・ロペス、#3トレス・ティンクル、GAME2でも#3ティンクル、#33フィードラーの働きが取り上げられている。インサイドを担う顔ぶれが2日目に前へ出てきたことと、パトリックHCのコメントは方向としてかみ合う。


要因2:フリースローという、目立たないほうの40.5%対52.5%

もう1つ、2日間で大きく振れた数字がある。フリースローだ。

Bリーグ公式のクラブページで確認できるベルテックス静岡のフリースロー成功率は、GAME1が84.6%、GAME2が43.8%。ファウルをもらって得た無守備のシュートを、初日は8割超で、2日目は半分以下しか決められなかった。

  • GAME1:FG 40.5% / FT 84.6% → 87得点
  • GAME2:FG 52.5% / FT 43.8% → 76得点

フリースローは、リバウンドで攻撃回数を削られた日にこそ効く。1本の価値が上がる局面で落ちたことになる。GAME2の最終差は9点。フリースローの取りこぼしだけで逆転したと言い切れる材料はないが、58-61と逆転された第3クォーター終盤から第4クォーター序盤の失点続きと重ねれば、差を詰め直す手段が1つ機能しなかったとは言える。


収穫:161cmのポイントガードが、負けた日に最多得点を出した

負けた試合の中にも、持ち帰れるものがあった。

スポーツ報知は同じ記事で、GAME2で22歳・身長161cmのポイントガード山本愛哉が両チーム最多の22得点、同じく最多の8アシストを記録し、3ポイントは前日の1本から4本に増えたと報じている。同選手は「3ポイントは自分を信じて打った結果」と語ったと伝えられている。

ここで注目したいのは得点の数字そのものより、内訳の組み合わせだ。ポイントガードは味方にボールを配る役割を担う。自分で22点を取りながらアシストも両チーム最多という形は、FE名古屋のディフェンスが彼のドライブに寄ってきた分だけ外の味方が空き、外を決めた分だけ守備がまた寄る、という循環が成立していたことを示す。161cmという体格で、B1から降りてきた相手の長身陣を前にそれを続けられた点は、初日1本だった3ポイントが4本に増えた事実とあわせて、この開幕節の確かな収穫と言っていい。

GAME1については、静岡第一テレビが2026年9月26日、焼津市出身の増田選手が後半にシュートを決め、外国籍選手の3ポイントが続いたと報じている。初日は攻撃の起点が分散し、2日目は山本に集まった——2試合の得点の出どころは同じ形ではなかった。


因縁というより、カテゴリー再編がつくった開幕カード

この2チームの対戦を「格上との初戦」として見ておく価値はある。

FE名古屋は昨シーズンまでB1のクラブだった。一方のベルテックス静岡は、バスケットボールキングの9月21日の記事によれば昨シーズンB2西地区で最下位。カテゴリーの再編がなければ、開幕節でこのカードが組まれることはなかった。

さらに、両クラブはともに編成を大きく動かしている。

  • ベルテックス静岡:クラブは2026年5月4日に、元千葉ジェッツのジョン・パトリック氏とヘッドコーチ契約を締結したと発表した
  • FE名古屋:バスケットボールキングは、外国籍選手3人が総入れ替えとなり、残った10選手は若手中心だと伝えている
  • FE名古屋のベンチは、クラブ公式の試合結果ページでルーベン・ボイキンHCの名前で記載されている

つまりこの開幕節は、昨季の力関係の延長線ではなく、両方とも中身が変わったチーム同士の初顔合わせだった。GAME1で87点を取れたことも、GAME2でリバウンドの主張を返されたことも、その前提で読む必要がある。


開幕節を終えて、確認できること/できていないこと

冒頭の問いに戻る。GAME2でシュートが当たったのに負けたのは、攻撃の精度が落ちたからではない。攻撃回数を支えていたリバウンドを返され、代わりの得点手段だったフリースローも落ちたからだ。前半リードを2試合とも作れている点はこのチームの現在地を示すが、それを48失点の後半に耐えさせる材料が、2日目には揃わなかった。

確認できている事実

  • GAME1(9/26・このはなアリーナ)ベルテックス静岡 87-70 FE名古屋
  • GAME2(9/27・同)ベルテックス静岡 76-85 FE名古屋
  • ベルテックス静岡のFG成功率/FT成功率:GAME1 40.5%/84.6%、GAME2 52.5%/43.8%
  • 開幕節を終えて1勝1敗(Bリーグ公式クラブページで2026年9月28日に確認)

2026年9月28日時点で確認できていない論点

  • 個人別の出場時間とスターター(公式ボックススコアの内容を当方で未確認)
  • リバウンド数、ターンオーバー数などチーム別の詳細スタッツ
  • ジョン・パトリックHC、山本愛哉選手の試合後コメント全文(報道で伝えられた範囲のみ確認)

次に見ておきたいこと

  • 後半の失点をどう抑えるか。GAME2の3Q以降48失点は、連戦の2日目という条件下での数字である
  • フリースロー成功率が84.6%と43.8%のどちらに寄っていくか。開幕2試合だけでは判断できない
  • 山本愛哉の3ポイント(1本→4本)が、相手が対策を用意してくる次節以降も続くか

順位についても、確定しているのは公式日程と現時点の成績までだ。B.ONEは25クラブ・5地区の長いリーグ戦であり、1節1勝1敗から先の展開は、ここから積み上がる数字で測るしかない。


参照リンク


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