ベルテックス静岡は岡山の大型インサイドに競り勝てるか B.ONE第2節GAME1・GAME2展望はリバウンドに注目
開幕節GAME2、ベルテックス静岡は前半を43-37でリードして折り返しました。ところが第3クォーター以降は18-24、18-24と2つのクォーターを続けて落とし、ファイティングイーグルス名古屋に76-85で逆転負け。試合後、ジョン・パトリックヘッドコーチが挙げた敗因は守備リバウンドでした。
その静岡がホームのこのはなアリーナに迎えるのが、トライフープ岡山です。岡山のゴール下には210cmのジョシュ・スコット、203cmのキャメロン・ジャクソン、201cmのソウ シェリフがいます。開幕節GAME2では、オフェンスリバウンドを21本取りました。
この第2節で問われるのは一つです。静岡は、ゴール下で岡山に主導権を渡さずに2試合を戦えるか。 10月3日(土)と4日(日)の連戦です。
この記事で分かること
- 第2節の日程、会場、両チームの開幕節の結果と順位
- 静岡の守備リバウンドと岡山の大型インサイドがどう噛み合うか
- 161cmの山本愛哉を軸にしたテンポと、岡山の守備の強度
- GAME1を受けてGAME2で何が変わりうるか
- 両チームの注目選手と、静岡にとってそれぞれが持つ意味
対戦の前提:開幕節1勝1敗の静岡、0勝2敗の岡山
まず、公式に発表されている対戦条件を整理します。静岡は開幕節を1勝1敗で終え、B.ONE西地区の1位にいます。岡山は0勝2敗で同地区5位です。
日程・会場
| GAME | 日時 | 会場 |
|---|---|---|
| GAME1 | 2026年10月3日(土)14:05 TIPOFF | このはなアリーナ(静岡市駿河区) |
| GAME2 | 2026年10月4日(日)14:05 TIPOFF | このはなアリーナ(静岡市駿河区) |
- 大会:りそなグループ B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE リーグ戦 第2節
- 地区:両チームともB.ONE西地区
- 静岡にとっては、開幕節のファイティングイーグルス名古屋戦に続くホーム4連戦の後半2試合です
B.LEAGUE ONE(B.ONE)は今季から始まったカテゴリーです。両クラブが今季は同じ地区で順位を争います。
なお、開幕節を終えた時点の順位は1試合の勝敗で大きく入れ替わります。西地区1位という数字は、静岡の力関係を示すものとしてはまだ参考程度です。
開幕節の結果
| チーム | GAME1 | GAME2 |
|---|---|---|
| ベルテックス静岡(ホーム/vs FE名古屋) | ○ 87-70(9月26日) | ● 76-85(9月27日) |
| トライフープ岡山(ホーム/vs 越谷) | ● 60-94(9月25日) | ● 80-84(9月26日) |
FE名古屋の公式試合結果によると、静岡のGAME1は1Q 23-15、2Q 28-21と前半で15点リードを築き、第3クォーター終了時点で72-51まで広げました。GAME2は前半43-37とリードしながら、3Q・4Qともに18-24で、後半だけで12点差をつけられています。
岡山の開幕節は、越谷アルファーズとのホーム2連戦でした。クラブ公式のゲームレポートによると、GAME2のクォーター別得点は20-23、23-27、23-18、14-16。第3クォーターに追い上げたものの、最終盤に届きませんでした。GAME1の34点差から、GAME2は4点差まで詰めています。
ヘッドコーチと体制
- 静岡:ジョン・パトリックヘッドコーチ。クラブは2026年5月4日に就任を発表しました。千葉ジェッツ時代にB1レギュラーシーズン歴代最高勝率.883(53勝7敗)を記録し、2023-24シーズンには天皇杯と東アジアスーパーリーグの2冠を獲得しています。2025-26シーズンは台湾TPBLの新北キングスで指揮を執りました
- 岡山:野村慧介ヘッドコーチ。クラブ公式のゲームレポートで、開幕節の会見に応じています
- 静岡は2026年7月25日にロスターを発表し、編成コンセプトに「激しいディフェンスを基軸に、スピード感あふれるバスケットボール」を掲げました。開幕節の告知では、継続6人・新加入7人の構成と紹介しています
- 岡山は2026年7月28日に13人のロスターを発表しました
負傷・登録状況
静岡は2026年8月21日、#0 橋本竜馬選手のインジュアリーリスト抹消を発表しました。左腓骨骨折で3月から離脱していたベテランPGが、今季は登録メンバーに戻っています。
また、バスケットボールキングは9月29日、今野海輝選手が練習生として静岡に加入したと報じています。
両クラブとも、2026年10月2日時点で第2節に向けた新たな負傷離脱の公式発表を確認できていません。
論点1:静岡の守備リバウンド vs 岡山の大型インサイド
結論から言うと、この連戦はリバウンドでどちらが上回るかが一番の分かれ目になります。開幕節で両チームが自分たちの課題や強みとして口にしたのが、どちらもリバウンドだったからです。
公式記録と会見で確認できること
静岡側の材料はこうです。
- GAME1(87-70)は、FE名古屋の公式ゲームレポートが「オフェンスリバウンドを許し」たことを失点の流れとして挙げています。静岡がセカンドチャンスで得点を重ねた試合でした
- GAME2(76-85)は後半に逆転されました。パトリックHCは試合後、前日取れていた守備リバウンドの面で相手がタフになっていたという趣旨を話しています(スポーツ報知、9月27日)
岡山側の材料はこうです。
- 岡山のロスターには、C/PF登録の#40 ジョシュ・スコット(210cm)と#33 キャメロン・ジャクソン(203cm)、PF登録の#16 ソウ シェリフ(201cm)がいます
- スコットは昨季も岡山でプレーし、インサイドの中心を担った選手です(静岡の試合告知ページより)
- ジャクソンは三遠ネオフェニックスからの新加入です
- 越谷とのGAME2で、岡山はオフェンスリバウンド21本を記録しました。野村HCは「相手から与えられたものではなく、自分たちの努力で取ったもの」という趣旨を語り、これを自分たちのスタイルだと位置づけています
ここがポイント:静岡はGAME2で守備リバウンドを課題に挙げ、岡山は21本のオフェンスリバウンドを持ち味に挙げた。両者の主張がそのままぶつかるのが、この第2節です。
メディアの見方
KSB瀬戸内海放送は越谷戦について、新加入のジャクソンが前半にゴール下で得点を重ねたと伝えています。開幕の2試合で、岡山はインサイドから点を取りにいく形を見せていたことになります。
本記事の見立て
静岡のロスターでPF登録は#21 ソロモン・ヤング(203cm)で、ほかにSF/PF登録の#7 君座武志、#49 ジャンバルボ海斗がいます。岡山の210cm・203cm・201cmが同時に、あるいは入れ替わりでゴール下に立つ時間帯には、静岡は身長だけで押し返すのは難しいと考えられます。
そこで効いてくるのは、ボックスアウトを全員でやり切れるかどうかでしょう。編成方針で「複数ポジション対応」を掲げた静岡のウイング陣が、どれだけ積極的にリバウンドに飛び込むか。ここが見どころになりそうです。
一方で、岡山の21本という数字には別の読み方もあります。オフェンスリバウンドが多いのは、外れたシュートがそれだけ多かったということでもあります。中村瑞稀選手も会見でシュートが入らなかったことに触れています。静岡がシュートの質を落とさせる守備を続けられれば、岡山のリバウンドの強みを生かす場面そのものを減らせる可能性があります。
論点2:山本愛哉のテンポ vs 岡山のガード陣と守備強度
二つ目の論点はペースです。静岡が走る展開に持ち込めれば、岡山の大型インサイドが動き続けなければならない時間が増えます。
確認できる事実
- スポーツ報知によると、9月27日のGAME2で#3 山本愛哉選手(161cm)は両チーム最多の22得点、3ポイント4本、両チーム最多の8アシストを記録しました。神奈川大学卒の大卒1年目です
- 静岡のガードには、山本選手のほかに#14 柏倉哲平、#0 橋本竜馬、#00 関谷間、#18 黃以喆が登録されています
- 岡山はPG登録が多いロスターで、#2 レイナルド・ガルシア(佐賀バルーナーズから新加入)、#11 秋山熙、#13 笠井康平、#30 横川俊樹、#39 中村瑞稀らが並びます
- 岡山の野村HCは越谷戦後、KSB瀬戸内海放送の取材に「この強度から学んで、特にディフェンスの部分でしっかり成長できるように」と話しています
本記事の見立て
山本選手は前日のGAME1では3ポイント1本でしたが、GAME2で4本を決めています。岡山のガード陣が山本選手の前に立ち続けられるかどうかで、静岡のテンポは大きく変わるはずです。
161cmの司令塔は、ドライブとキックアウトで守備を縮めさせ、外のシューターにボールを配るタイプとして機能しました。岡山が大型選手をゴール下に残してドライブを止めにいけば、静岡は外から打てる。外に出てくれば、ゴール下にスペースが空く。静岡にとってはそんな駆け引きに持ち込めるかが鍵になりそうです。
ただし、開幕節で岡山は越谷に94失点、84失点しています。野村HC自身が守備の成長を課題に挙げている以上、この1週間で守備の約束事を整えてくることも十分に考えられます。開幕節の失点数だけを見て、岡山の守備を甘く見積もるのは危険です。
論点3:GAME1を受けてGAME2で何が変わるか
三つ目は連戦ならではの視点です。開幕節を振り返ると、両チームとも前日の内容を翌日に大きく変えてきました。
開幕節で起きたこと
- 静岡:GAME1は17点差で快勝しましたが、GAME2は9点差の敗戦。FE名古屋がリバウンドと3ポイントで修正し、後半にひっくり返しました
- 岡山:GAME1は34点差の大敗でしたが、GAME2は4点差まで迫りました。野村HCは前日からの改善として、守備の強度とリバウンドへの意識を挙げています
本記事の見立て
この流れを踏まえると、GAME2で修正を迫られるのは、GAME1でリバウンドを落とした側だと考えられます。
静岡がGAME1でボックスアウトを徹底して岡山のセカンドチャンスを抑えられた場合、岡山はGAME2で大型選手を同時に起用する時間を延ばすなど、さらにインサイドを厚くしてくる可能性があります。そうなれば静岡は、テンポを上げて相手の足を止める方向にもう一段踏み込むことになるでしょう。
逆に静岡がGAME1でリバウンドを許した場合は、開幕節GAME2と同じ課題が2週続けて出たことになります。日曜日の試合でパトリックHCがローテーションやマッチアップをどう動かすかは、今季の静岡の修正力を測る材料になります。
開幕節のGAME2では、静岡は3Qと4Qの両方を6点ずつ落としました。今回も後半の入りで同じような失速が出るのかどうか。ここも、2試合を通して見ておきたいポイントです。
注目選手:静岡にとっての意味で選ぶ5人
ここでは両チームから選手を挙げ、静岡から見てどんな意味を持つかを整理します。予想スターターではありません。
ベルテックス静岡
- #3 山本愛哉(PG/161cm):開幕節GAME2で22得点・8アシスト(スポーツ報知)。岡山の大型選手を外に引き出せるかどうかは、彼のドライブと3ポイントにかかっています
- #21 ソロモン・ヤング(PF/203cm/110kg):静岡でPF登録の外国籍選手です。スコット、ジャクソンと体をぶつけ合う時間が最も長くなると考えられ、守備リバウンドの成否を最前線で背負います
- #00 関谷間(PG/SG):チーム最年少の20歳。クラブは試合告知で、プレシーズンの横浜ビー・コルセアーズ戦について「オフェンス、ディフェンスともにアグレッシブに動き続け」たと紹介しています。ガード陣の守備強度を上げるカードとして、出場時間の使われ方に注目です
焼津市出身で在籍3年目の#11 増田啓介(SF/196cm)も外せません。静岡第一テレビは、開幕戦GAME1で増田選手がシュートを決めて勝利に貢献したと伝えています。196cmのウイングがリバウンドにどれだけ加われるかは、論点1に直結します。
トライフープ岡山
- #40 ジョシュ・スコット(C/PF/210cm):昨季の岡山でインサイドの中心を担った選手です。静岡にとっては、ボックスアウトで最も手を焼く相手になるはずです
- #33 キャメロン・ジャクソン(C/PF/203cm):三遠から新加入。越谷戦の前半にゴール下で得点を重ねたとKSB瀬戸内海放送が伝えています。スコットと並んだ時、静岡は誰がどちらにつくかが問われます
- #39 中村瑞稀(PG/183cm):越谷戦GAME2の後半、3ポイントで粘りを見せた選手です(KSB瀬戸内海放送)。会見では「勝利を届けないといけない」という趣旨の言葉を残しています。インサイドに目が向いたところで外を決められると、静岡の守備は引き伸ばされます
見立て:リバウンドの差を一桁に抑えられれば、静岡のテンポが生きる
最初に立てた問いは「静岡は、ゴール下で岡山に主導権を渡さずに2試合を戦えるか」でした。ここまでの材料から考えると、答えは「サイズでは劣っても、全員でのボックスアウトとテンポで勝負はできる。ただし、開幕節GAME2の課題を2週続けて出さないことが条件」です。
ここから先は本記事の予想です。根拠は次の3点にあります。
- 静岡は開幕節GAME2で、守備リバウンドを敗因に挙げて逆転負けした。リバウンドは今節も鍵になると考えられる
- 岡山はGAME2で21本のオフェンスリバウンドを記録し、ヘッドコーチがそれを自分たちのスタイルと語った
- 静岡には山本選手の22得点・8アシストに表れたテンポを上げる武器があり、岡山はヘッドコーチ自身が守備の強度を課題に挙げている
リバウンドの差を大きく広げられなければ、静岡は山本選手を中心とした速い展開で主導権を握れる可能性があります。反対に、スコットとジャクソンにセカンドチャンスを重ねられると、開幕節GAME2のように後半に流れを持っていかれる展開も考えられます。
岡山は0勝2敗とはいえ、GAME2で越谷に4点差まで迫ったチームです。今季初勝利を狙って乗り込んでくる相手を、静岡が受けて立つ構図になります。
確認できていないこと(2026年10月2日時点)
- 両クラブの第2節に向けた新たな負傷離脱・登録変更の公式発表
- 両チームのスターター(試合当日の公式発表まで分かりません)
- 開幕節の両チームの公式ボックススコアに基づくチームリバウンド総数(静岡の試合について、本記事では公式記録の数値を確認できていません)
観戦前に押さえたいポイント
- GAME1の第1・第2クォーター:静岡のボックスアウトが機能しているか。岡山のオフェンスリバウンドの本数を数えながら見ると、流れが読みやすくなります
- ヤングとスコット、ジャクソンのマッチアップ:誰が誰につくか、ファウルトラブルが出ないか
- 山本愛哉と岡山ガード陣:静岡が走れているか、岡山が守備の強度で止めにくるか
- GAME2の後半の入り:開幕節で3Q・4Qを落とした静岡が、連戦2日目の後半を持ちこたえられるか
ホーム4連戦を勝ち越しで終えられるかどうかは、この2日間のゴール下にかかっています。
参照リンク
- ベルテックス静岡公式|10/3(土)10/4(日) B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE 試合告知ページ(トライフープ岡山戦)
- ベルテックス静岡公式|9/26(土)9/27(日) B.LEAGUE 2026-27 B.LEAGUE ONE 試合告知ページ(FE名古屋戦)
- ベルテックス静岡公式|2026-27シーズン ロスター決定・チーム編成について(2026年7月25日)
- ベルテックス静岡公式|#0 橋本竜馬選手 インジュアリーリスト抹消のお知らせ(2026年8月21日)
- B.LEAGUE公式|ベルテックス静岡 クラブ情報(ロスター・成績)
- B.LEAGUE公式|トライフープ岡山 クラブ情報(ロスター・成績)
- B.LEAGUE公式(メディアニュース)|ベルテックス静岡の新HCにジョン・パトリック氏が就任(2026年5月4日)
- トライフープ岡山公式|2026-27シーズン ロスター決定のお知らせ(2026年7月28日)
- トライフープ岡山公式|GAME REPORT 9月26日(土) B.LEAGUE ONE 第1節 vs越谷
- ファイティングイーグルス名古屋公式|【試合結果】第1節 9/26(土) vsベルテックス静岡
- ファイティングイーグルス名古屋公式|【試合結果】第1節 9/27(日) vsベルテックス静岡
- スポーツ報知(Yahoo!ニュース)|ベルテックス静岡が名古屋に76-85 開幕2連勝逃す 山本愛哉が両チーム最多22得点も(2026年9月27日)
- 静岡第一テレビ(Yahoo!ニュース)|プロバスケットボールBワン・ベルテックス静岡開幕戦で白星発進(2026年9月26日)
- KSB瀬戸内海放送|【試合詳報】バスケB.ONE開幕 トライフープ岡山がホームで越谷に悔しい2連敗
- バスケットボールキング|ベルテックス静岡に今野海輝が練習生として“復帰”(2026年9月29日)
